【次回展示】5/17 The Square vol.2@横浜赤レンガ倉庫

シュミンケ水彩【ディープシー】(深海)の色見本と参考作品

こんにちは、日本画家の深町聡美です。

今回はシュミンケのプロ用水彩ブランド「ホラダム」の
スーパーグラニュレーション「ディープシー」の紹介です!


ディープシーは深海の色彩からインスピレーションを得て作り出れた水彩絵具。

顔料が粒状化するように特殊に作られているので、自然界独特のリアルなテクスチャも簡単に描けます。


今回はそんな「ディープシー」の色見本と、実際に使用して描いた作品を紹介して色味や雰囲気をお伝えします!

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目次

シュミンケ水彩【ディープシー】(深海)の色見本

深海を思い起こさせる深い青が魅力です。


ディープシーは全ての色に青系の色が含まれるセットです。
全体的に暗く、冷たい雰囲気の絵具が多いですね。

ただ冷たいだけでなく、海藻や海底の岩肌のような自然の美しさがあります。

海底の神秘を描きたい時に最適ですね。

ディープシーバイオレット:シュミンケ水彩【ディープシー】①

ディープシーバイオレット
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PB29、PBr33

ディープシーバイオレットは青と赤のかすかな分離が美しい絵具です。
紫は赤と青を混ぜて作りますが、それが細かく分離して非常に好きな色です。

バイオレット単体で使った場合、赤い水彩境界が現れます。

使い方によっては細かく粒状化する暗紫色になったよ!

ディープシーインディゴ:シュミンケ水彩【ディープシー】②

ディープシーインディゴ
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PG18、PV62

黒系の藍色です。深い海の海面や岩陰の色ですね。
薄く塗るとほのかに紫色が分離しました。

藍色と紫の分離がカッコいいよ!

ディープシーブルー:シュミンケ水彩【ディープシー】③

ディープシーブルー
  • 耐光性:★★★★★(最高)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PB29、PG50、PV62

ディープシーブルーはこのシリーズの中では明度が高い色です。
ポップな絵柄にも使いやすいですね!
ですが濃く塗ると明度が低い青になり、一色で二度楽しめるとも言えますね!

ギャラクシーブルーに近いけど、少しくすんだ色だね。



ディープシーグリーン:シュミンケ水彩【ディープシー】④

ディープシーグリーン
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PB29、PG18

ディープシーグリーンは少し緑みのある青。
溶かし易く、濃い色を塗る時も簡単です。
海藻や波の影など使いどころも様々です。

青い粒子が微かに浮かび上がるのが上品!


ディープシーブラック:シュミンケ水彩【ディープシー】⑤

ディープシーブラック
  • 耐光性:★★★★★(最高)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PB35、PB74、PBk11

ディープシーブラックは灰色系の色。
灰色の中に、かすかに群青色が見えます。

茶色みがあるグレーに青い粒が浮かぶのはこの絵具だけかも!

シュミンケ水彩【ディープシー】(深海)の参考作品

  • ディープシーブルー:クラゲ
  • ディープシーインディゴ:背景

ディープシーブルーは薄く塗っても少し暗い色味を感じました。
インディゴは濃い部分は分離がありませんがよく見たら紫が混じっています。

  • ディープシーバイオレット:エイ
  • ディープシーグリーン:背景
  • ディープシーブラック:エイの裏

この三色は派手な分離色は見られない代わりに粒子感が美しいですね。
顔料の粒子感に加えて染料のような滲みが面白い効果を生み出します。

まとめーシュミンケ水彩【ディープシー】(深海)の色見本と参考作品


最後までお読みいただきありがとうございます。

今回はシュミンケのホラダム水彩「ディープシー」シリーズを紹介しました!

実際使ってみた結果、ドラマチックな色の分離は控えめでした。

しかし、深海に引き込むような複雑な色と質感は、日本の海を描くのにピッタリです。


日本の風景を描く方はぜひ一度試してみて下さい!


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